優しい月

今年の立春は２月４日だったそうで、
なるほど、ここ数日ちょっと寒さが緩みましたよね。
まだ「暖かい」というにはほど遠いですが
変わったと感じられます。

昔の暦はこのへんが正月だったわけです。
１年のうち一番寒いような日が大晦日で、
元旦から気温が上がっていくわけですね。
お正月は今より気持ちが盛り上がったことと思われ。

そんな２月７日、会社を出ると目の前に
きれいな三日月がのぼってきてました。
２月４日が月齢朔日ってことだから、まさに三日月？



街を見下ろすその月は、いかにも優しげでした。
あんまり優しそうだったので、
駅まであるきながら月を探し通しでした。
月を「優しい」と感じたのは初めてではなかろうか。
得難い情景。
感動的でした。

ちなみに現在使われているヨーロッパ由来の暦では、
１月１日は冬至を基準に決められたそうです。
１年で一番太陽が低くなる日を区切りとするのは、
実に説得力があります。理屈っぽくて欧米っぽいですね。
でも、冬至は正確には１２月２２日ごろです。
なんで冬至当日にしなかったの？
それは暦を修正した年の冬至直後の新月の日（朔日）を１月１日にしたからだそうな。
なるほど、そりゃそうですよね。
月の初めは月の形で決めるのが自然です。
太陽暦とか言いますが、最初の日は月が決めたんだね。

したら